もう迷わない!実績に乏しい若手の転職市場でのアピール事項を解説

2023-07-13

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こんにちは、爽です。皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

この記事では主にまたは入社3年目くらいまでの若手が転職をする時に何をアピールすべきかについて、考察していきます。

入社3年目にもなると、入社した企業にもある程度は慣れ、仕事も1人で任されるようになり、早い人だと下に後輩が付くくらいの年次ではないでしょうか。
しかし、若い頃に責任重大な案件を1人で任されることは稀だと思いますし、ましてやその企業への社歴が浅ければ浅いほど実務で詰んだ実績は質・量ともに乏しくなっていくでしょう。
特に私は入社2年以内で転職した身ですから実務での実績などほぼ皆無でした。
このように私と同じような境遇の方は「じゃあ一体、何をアピールすればいいのか」と思いますよね。

そんなことをお悩みの方に経験を踏まえて、私なりの考えをご紹介していきたいと思います。

■この記事の対象読者
・転職をしたいがアピールできる実績がないので転活開始するのが不安な方
・職務履歴書や面接でアピールする内容に困っている方

なお、実務経験が浅く実績が乏しいにしても、若いうちに転職を決断した方がいいと私が考える理由は以下の記事でご紹介しています。

それではどうぞ!

若手での転職が意味する2つの意味合い

私は若手で転職する場合、大きく2つの転職の意味合いがあると考えています。

①:キャリアアップの為の転職

1つ目はキャリアアップの為の転職という意味合いです。

この転職の場合はわかりやすくて、現職で従事している職種を転職先の企業でも続けることで、その職種でのスキルアップや年収アップ、または福利厚生の好条件等を狙うということです。
今の職種が自分の天職だと考えているが、環境を変えてスキルアップしたい、他の業界でも活躍したい、更に年収が欲しい、福利厚生が充実している企業に行きたい、等のニーズから生まれる転職の方法です。

これはイメージしやすいのではないでしょうか。

②:第二新卒としての転職

2つ目は第二新卒としての転職という意味合いです。私はこのパターンの転職でした。

第二新卒での転職の場合、キャリアアップの為の転職と似た理由で転職をする方もいるかもしれませんが、どちらかというと若手のうちからキャリアを一からやり直したいというニーズから生まれる転職の方法です。
例えば、新卒入社した企業がブラックだった、今の職種が自分に向いていない、新卒入社した業界・企業に将来性がない、等の理由から若手のうちに違う企業で一からやり直したいということです。

この記事の冒頭にご紹介した記事では、私がなぜ第二新卒としての転職を選択したか、もう少し詳しく触れているので良ければ参考にしてください。

第二新卒とは

ここで軽く第二新卒の定義について触れます。第二新卒とは一般的には以下の方々を指します。

学校を卒業後1~3年で、転職または就職を志す若年の方々(25歳前後)

引用元:マイナビジョブ20’s( 第二新卒とは?)

ただし、この第二新卒の定義は法律やどこかの機関で定められている訳ではなく、企業によってその定義は様々です。
上記のように入社3年以内と定める企業もあれば、入社4年以内でもいいよとか、逆に30歳までと年齢の条件を付けるところもあります。

ですので、第二新卒の求人を見た折には、まずは自分がその企業の第二新卒の定義に当てはまるかは確認しましょう。

ただ、いずれにせよ言えることは、若手のうちからキャリアを一からやり直したいと思い立ったら、とにかく早めに情報収集し始め、転職を決断することが重要です。
でないと各企業の第二新卒の定義に当てはまらなくなってしまう為です。
なお、実際に転職活動をどのように進めれば良いかは以下の記事で紹介していますので、よろしければ参考にしてください。

アピールポイントの紹介

それではこれから実際にそれぞれの立場で転職する方が、どのようなことをアピールすればよいか、私の経験も踏まえてご紹介します。

①:キャリアアップの為の転職の場合

この場合の転職は何をアピールすれば良いかは明白です。具体的には以下のようなアピールポイントがあると考えます。

キャリアアップのための転職のアピールポイント

現職での実績

現職での目標の達成要因と苦難をどのように乗り越えたかのプロセス

現職での目標未達の原因と改善策、及び転職先企業でなら達成できる根拠

その職種で活かしている自分の強みや資格

その職種での短所の自己改善力

上記に列挙した通り、基本的には現職での実績をアピールしながら、その職種で活かしている自分の強みや資格、あとはその職種での仕事の進め方さえ語れれば、アピールのネタ作りにはそれほど苦労しないでしょう。

例えば、私は今、コンサルタント職に従事しているので、若手でコンサルタント職としてキャリアアップする為のアピールポイントを具体例としながら説明します。

アピールポイント①:現職での実績

①については、過去にどのようなプロジェクトを経験しており、その中で自分はどのような役割を担い、どのような役割でそのプロジェクトで価値を発揮したかをアピールします。

アピールポイント②:現職での目標の達成要因と苦難をどのように乗り越えたかのプロセス

②については、どの企業も半期に1回は上司と目標設定をすると思うので、その目標設定を振り返り、目標達成の成功要因とその過程で突き当たった苦難をどう乗り越えたかのプロセスを説明します。
また、この転職の場合は実績の大小はあまり関係ないと思っています。
例えば私は人工知能の分野で働いているので、プロジェクトの中でデータ分析のタスクを一人で回せることを目標として掲げたが、その中で構築したアルゴリズムの精度が思ったような精度にならなかったことが壁だったとしましょう。
この場合、例えば自分で他のアルゴリズムを勉強し実装してみた、だったり、社内の同僚を巻き込んでアルゴリズムを改善した、だったり、アルゴリズムに投入するデータの品質を改善した、などの策で壁を乗り越えたという論理です。

アピールポイント③:現職での目標未達の原因と改善策、及び転職先企業でなら達成できる根拠

逆に③はプロジェクトの中でデータ分析のタスクを一人で回せることを目標として掲げたが、それを達成できなかった場合、何が原因で目標が達成できず、どのような改善策が必要かを筋道立てて説明し、転職先企業でなら達成できる根拠まで説明する必要があります。
例えば、壁を乗り越えようとしたものの、データの品質が原因でデータ分析タスクがこなせなかったのなら、クライアントから保有データをうまく引き出せるようクライアントの懐に深く入り込むことが改善策で、貴社でならクライアントとの信頼構築に力を置いているのでそれを達成できると考えた、というような具合です。
ただ、この例の場合だと現職企業の環境のせいにのみしているように見て取れるので、自分が目標達成の為にどういう努力をしたかの説明が必要です。

アピールポイント④:その職種で活かしている自分の強みや資格

④ではその職種で活かしている自分の強みと専門分野の資格をアピールできるといいですね。
例えばコンサルタント職に求められる強みはスピード感、自発性、前向きさ、品質へのこだわり、プロジェクトを俯瞰する力、とかですかね。
人工知能の資格だと統計の資格とかDBの資格、あとはツールのベンダー資格、とかになります。

アピールポイント⑤:その職種での短所の自己改善力

⑤は逆に短所から自己改善力をアピールする方法です。
例えば、コンサルタント職はスピード感が求められますが、どうも自分でスピードに欠けると感じている場合は、初動を早くするように努めているとか、仕事の順序を考えることでスピード感向上を図っているとか、そういった常に自分を改善することで成長していることをアピールします。
誰にだって短所はありますので、それを改善する努力をしていることはアピールポイントになると思います。

②:第二新卒としての転職の場合

次は第二新卒として転職する場合です。これは私の経験を踏まえて解説していきます。

まず、前提として第二新卒として転職する場合、基本的にはポテンシャルでの採用となります。
ポテンシャルでの採用というのは新卒採用と同じように、将来の幹部候補生として、その企業に求められる求職者の資質に重きを置いて合否を判定するということです。
実際、私も第二新卒として2社の面接を受けましたが、新卒採用と同じような質問しかされていない記憶があり、アピールポイントも就活の時とほぼ変わりませんでした。

この前提だと前項で述べたキャリアアップの為の転職とはアピールポイントが少し異なってくることが見て取れます。
具体的には以下のような、新卒採用の時と同じようなアピールポイントとなります。

第二新卒としての転職の場合のアピールポイント

現職で頑張ったことと、どのように困難を乗り越えたか

応募先の企業、またはその職種で活かせるであろう自分の強み

短所の自己改善力

アピールポイント①:現職で頑張ったことと、どのように困難を乗り越えたか

これは新卒採用のESや面接でよく答えさせられた「学生時代に頑張ったこと」の社会人バージョンです。

新卒で就活を経験した人は、この手の質問の答え方は勘所があるはずなので詳細には触れませんが、一応書いておきます。
このアピールは社会人になって頑張った仕事の内容と、その仕事の達成にあたって、どのように行動したかを述べることであなたの人間性をアピールできます。

このアピールも結果の説明はもちろん必要なのですが、それよりも面接官はその結果に至ったプロセスを確認することで、自社ではどのように行動してくれそうかを想像します。

アピールポイント②:応募先の企業、またはその職種で活かせるであろう自分の強み

これも就活で聞かれたことと全く同じですね。

自分の強みを現職での経験で裏付けながら、応募先の企業、またはその職種でどのように活かすかをアピールします。

アピールポイント③:短所の自己改善力

これも就活で聞かれたことと全く同じです。

前項で説明した自分の強みの裏返しの短所の改善の努力、もしくはカバーする為に何をしているかをアピールします。

このように第二新卒の場合のアピールポイントは学生時代の就活とほぼ観点は同じと考えて差し支えないと思います。

ただ、1点アドバイスするなら第二新卒の場合の各アピールポイントはできれば3エピソードくらいはそれぞれ用意できるといいですね。私は現職での最終面接で長所と短所5個ずつと、それを裏付けるエピソードを説明させられたことがある為です。

まとめ

ということで、今回は転職を考えている若手の方向けに転職市場で何をアピールすべきかについて執筆しました。
入社数年の若手の方もアピールポイントさえ分かれば、私のように若手での転職を果せそうということはご理解頂けたかと思います。

なお、以下の記事で若手の転活で役に立つサービスを紹介しているので、よろしければ参考にしてください。

この記事が転職を考えている若手の方にとって少しでも有益な情報になっていれば幸いです。