複数社から内々定→入社先を1社に絞り込む為の持つべき3つの視点

2023-07-13

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こんにちは、爽です。皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

1月にもなってくると、就活市場では外資系企業や経団連に非加盟の企業から内々定をもらえる方がちらほら出てくると思います。
現に私が所属するコンサルティング業界は早ければ12月中にオファーを出しているところもあります。

もちろん、この記事を読んだ時点で内々定を貰えていない就活生もいると思いますが、焦る必要は全くありません!
今の時期に内々定を貰えている人は早くから就活に向けて準備を進めてきていた人か非常に優秀な方かどちらかです。
それに経団連の発表によると本来的に選考を開始するのは6月からと要請されていますから、そう考えるとそれより早い時期に内々定を得られる人はやはり特別だと思っていいと思います。

さて、この記事では複数の企業から内々定をもらった場合に、入社先を絞り込む為に持つべき視点についてお伝えしていきたいと思います。
次の4月に入社できる企業は当然1社なので、早いところだと6月までには内々定受諾を申し出なければなりません。
そんな状況になった時、どのような視点を持って入社先を絞り込むべきかをご紹介します。
また絞る時のNG例もあるので、それも合わせて執筆します。

■この記事の対象読者
・複数社から内々定をもらっているが、入社先を絞り込めない方

就活生はもちろん、転職活動をしている方にも有益な記事となっています。

それではどうぞ!

入社先を絞り込む為に必要な3つの視点

私がリクルーターとして、入社先を絞り込む際に就活生にアドバイスしていることは以下の3点です。

視点①:就活における軸を今一度整理し、優先度付けをする

就活を始める前に自己分析で就活における軸を決め、その軸になるべく近い業界、企業、職種を選んできたわけですから、企業を絞り込む上で悩んでしまうことはある意味当然と言えます。
ですので、まずはあなたの就活における軸とどの軸の優先度が高いかを今一度整理した上でマトリクスで比較することをお勧めします。

軸には例えば以下のような切り口があります。

企業選びの軸

給与

ブランド・知名度

企業の規模・従業員数

安定性・財務の健全性

社風

福利厚生

研修制度・教育制度

女性の働きやすさ

有休消化率

仕事内容の軸

希望する職種につける見込み

専門性を活かせるかどうか

技術が身につくかどうか

語学が活かせるかどうか

働き方の軸

リモートに対応しているかどうか

フレックスを採用しているか

転勤の有無

時短勤務の可否

多分、軸はまだまだ他にもあると思います。

で、その中でも特に優先したい軸を選び出したらそれを内々定先の企業とのマトリクスにし、○△×をつけて重み付けをした後、点数を比較すれば現時点でどの企業が最も自分の軸に近いかを視覚的に確認できます。
例えば以下のような感じでマトリクスを作って、例えば○だったら3点、△だったら1点、×だったら0点みたいに自分で記号の重み付けを決定し、合計点数を算出します。

軸/企業A社B社C社
給与
ブランド・知名度
安定性・財務の健全性
社風
福利厚生
技術が身につくかどうか
リモート対応
フレックスの採用有無
転勤の有無
合計点数
あなたの軸と企業のマトリクス

こうすることによって、最終決定にはならないにしろ、どの企業が自分の軸に近いかを直感的に把握することができます。

視点②:将来のビジョンを再確認する

次に2つ目の視点ですが、この視点は1つ目の視点のように過去・現在の経験や価値観から導き出されたほぼ確実な要素でなく、将来のビジョンという不確実性を含んだ要素についても改めて目を向けてほしいです。

具体的には以下のような質問を自問してください。

  • あなたがイキイキしている時はどういった時で、常にその姿でいられそうな企業はどこか
  • 3年後、5年後、10年後、それ以上先のあなたが描くキャリアはどういったものか
  • あなたは社会の一員として何を成し遂げたいのか

このように将来にも目を向けることで、なんならこれらの項目に関してもマトリクスを作ってみることで、さらに企業の絞り込みに一歩近づけると思います。

視点③:生の情報を取りに行く

そして、最後の方法は内々定先の企業のイベントや社員との面会を通じた生の情報を収集するのも王道ですが一つの手です。

特に同期の存在は、入社した後も大きな励みになりますので、同期とフィーリングが合うかはめちゃくちゃ大事です。
コロナ禍の今でもオンラインで内定者懇親会はできるはずなので、人事に掛け合ってでも是非実施すべきと思います。

あとは人事を介して現場の社員と面会するのも大事です。
どの企業にも当然、色々な方がいるのですが、全体的な喋り方だったり、纏っている雰囲気はなんとなく似たり寄ったりな感じはします。
選考を通じて色々な方と合っていると思いますが、役員や人事、リクルーターの他にあと2〜3人の社員に会ってみれば雰囲気の傾向はつかめるかなと思います。

絞る時のNG例

次に最終的に1社に絞り込む場合にやらない方がいいことを列挙します。

企業を1社に絞り込む場合のNG例

ある特定の軸に偏った決め方をする

これだけは譲れない!という条件を多く列挙する

他人任せ

NG例①:ある特定の軸に偏った決め方をする

これは企業のブランド・知名度だけで決めたり、給与だけで決めたりする、といったことです。
長ければ40年以上は働く企業になるので、できれば多角的な視野を持って絞り込みをしてほしいです。
ただ、就活を始める時点で「この軸が最優先!」と決めている軸があるようでしたら、もちろんそれは個人の自由ですので良いと思います。

NG例②:これだけは譲れない!という条件を多く列挙する

次は絞り込む条件が厳しいパターンです。
例えば、あの企業は転勤があるだとか、あの企業は給与が低いとか、そういうネガティブ面ばかり見てしまうと、どの企業もあなたのフィルターに引っかかりません。
あなたの希望に完全に合致する企業は稀有と言えますので、何かの条件を妥協することも必要です。

NG例③:他人任せ

最後は最もやってはいけないのですが、リクルーターの経験上、意外とやってしまう人が多い印象です。
特に人は自分に大きな影響を及ぼしている人の意見は受け入れてしまいがちです。
親や友人、恋人、恩師などと相談するのは誰しもがすることなので問題ないのですが、彼らの話を全面的に受け入れることは間違いです。
入社後に責任を負うのはあなたなので、他人の意見は参考として最後はあなたの意思で入社先を絞り込みましょう。

まとめ

ということで、今回は複数社から内定をもらった時に入社先を絞り込む為に必要な視点と、絞り込むときのNG例を執筆しました。
入社先の企業選びは人生で最も大きな決断のうちの一つです。
悔いを残さないように論理的な思考力と冷静さを持って、より正解に近い決断を下して頂ければと思います。