転職支援サービス毎のビジネスモデルとメリット・デメリットを解説!
こんにちは、爽です。皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
この記事では世に溢れている転職支援サービスの種類、ビジネスモデ、ル及びそのメリット・デメリットを解説します。
通常、転職活動を始める際には何らかの転職支援サービスを利用すると思いますが、これらはいずれもビジネスモデルによって利害が存在するということを念頭に置かなければなりません。
つまり、各転職支援サービスの利害を正しく認識しておかないと、それらの利害に振り回されることで、あなたの想定とは違ったキャリアを強いられるリスクが高まります。
この記事ではそのようなリスクを排除できるよう、各転職支援サービスのビジネスモデルとメリット・デメリットをご紹介します。
■この記事の対象読者
・これから転職活動を始めるにあたって、どのサービスを使えばいいか迷っている方
・自分に合った転職サービスを見つけたい方
・各転職サービス利用上の注意点を知っておきたい方
それではどうぞ!
転職支援サービスの種類とビジネスモデルについて
まず初めに世の中にはどのような転職支援サービスがあるのかをカテゴリ毎に分けてみました。
以下のボックスのように転職支援サービスは大きく4つに分けることができます。
転職サイト
転職エージェント
企業クチコミサイト
転職支援コンサルティングサービス
では順番にそれらのビジネスモデルを解説していきます。
転職サイト
求人広告の掲載費用で運営
転職サイトには【doda】や【マイナビ転職】のように企業の求人広告が掲載されています。
おそらく、転職すると決心した時にとりあえず登録してみるサービスのうちの一つではないでしょうか。
転職サイトのビジネスモデルは求人広告の掲載費用を企業からもらうことで成り立っています。
求人広告欄には枠があり、高額の費用を支払った求人広告ほど、サイトの目立つ位置に求人が掲載されます。
そして、掲載費用をもらっている限り、求職者からの応募がなければ掲載企業からのクレームにつながりかねませんので、転職サイトではその企業の求人の特集が組まれたり、メルマガで案内をすることで、応募者を獲得していきます。
この特集やメルマガに釣られて自分のキャリアの想定とは異なる求人に応募し、転職してしまうリスクがあります。
従って、求人内容には転職サイトと掲載企業のそれぞれの思惑と利害があることは意識しながら閲覧するといいと思います。
転職エージェント
企業からの成功報酬で運営
転職エージェントとは「求職者の代理人」と表現することができ、求職者が納得のいく結果が得られるまで転職活動をサポートしてくれるサービスです。
転職エージェントの代表的な業者は、【doda】や【マイナビエージェント】などです。
転職エージェントのビジネスモデルは、紹介先企業に求職者の入社が決定した場合に紹介先企業から成果報酬として紹介決定者の年収の30〜40%程度の仲介料をもらうことで成り立っています。
このようなビジネスモデルの為、求職者は転職エージェントを基本無料で使えます。
このようなビジネスモデルである為、転職エージェントによっては、決まりやすい求人を紹介することで、より多くの仲介料を得るというものも中にはあります。
このことを知っておかないと、エージェントに強くおすすめされた結果、自分のキャリアの想定とは異なる求人に転職してしまうというリスクがあります。
従って、エージェントを利用する場合は紹介された企業がなぜ自分に向いているのかを考え、場合によってはその求人を問い正す必要もあります。
なお、以下の記事で、転職エージェントについて分かりやすく解説しているので、こちらも参考になると思います。
企業クチコミサイト
転職サイトと同じビジネスモデル
企業のクチコミサイトはその名の通り、利用者のクチコミによって企業が評価されているサイトです。
【転職会議】と【Open Work】の2つのサービスが有名で私も使ったことがあります。
この手のサイトのビジネスモデルは転職サイト同じで、企業から求人広告を貰えればクチコミページに求人広告を掲載します。
従って、利用するにあたっては転職サイトの項で紹介した注意点を持っておけば良いと思います。
転職支援コンサルティングサービス
利用者からのコンサルティング料金で運営
転職支援コンサルティングサービスは、「転職者向けの就活塾」とも表現することができ、プロのトレーナーがあなたのキャリアについて徹底的に支援してくれるサービスです。
【ポジウィルキャリア】や【hone】というサービスが代表的です。
このサービスは他の転職支援サービスと違って、企業からの報酬ではなく、求職者から支払われるコンサルティング料金で運営されています。
つまり、このサービスを継続的に利用する為にはお金がかかります。
また、利用にかかる料金も決して安いものではないので、各サービスを徹底比較した上で利用することをおすすめします。
各転職支援サービスのメリットとデメリット
転職支援サービスの種類とビジネスモデルが分かったところで、次は各サービスのメリット・デメリットを紹介します。
転職サイトのメリット・デメリット
まずは転職サイトのメリットからです。
求人数が多い
マイペースに転職活動を進められる
一部の転職支援を受けられる
メリット①:求人数が多い
何といっても転職サイトの最大のウリは求人数の多さです。
自分で求人に条件をつけて検索をかけても、条件にあてはまる企業がたくさん出てくる、といった経験は誰しも一度はあるのではないでしょうか。
メリット②:マイペースに転職活動を進められる
2点目のメリットは、誰にも急かされずに自分のペースで転職活動を進められるということです。
自分のペースで求人を探し、気に入った企業があれば自分のペースで応募する、ということを繰り返せるので、そこまで転職に対して切羽詰まっていない方であれば向いていると思います。
メリット③:一部の転職支援を受けられる
3点目のメリットは、転職サイトによっては一部転職支援を受けられるということです。
例えば、職務履歴書の作成支援だったり、自己分析診断ツールの利用だったり、中には転職イベントも利用できるサイトもあります。
ただ、後述する転職エージェントに比べると転職支援の幅は限定的です。
次に転職サイトのデメリットです。
目立った求人広告には注意が必要
何から何まで自分でやる必要がある
人によっては転職活動期間が長くなることも
デメリット①:目立った求人広告には注意が必要
まずはビジネスモデルでも触れたように、明らかに目立った求人広告には注意すべきです。
応募者獲得のために特集が組まれていたり、メルマガで案内されている求人広告には何らかの思惑があることを常に疑いましょう。
デメリット②:何から何まで自分でやる必要がある
2点目は利用の気楽さゆえに、企業探し、応募、スケジュール調整、選考対策を全て自分自身でやらなければならないことでしょう。
ただ、これを全く苦に思わない方はデメリットにはならないと思います。
デメリット③:人によっては転職活動期間が長くなることも
これも人によってですが、転職活動期間が長くなるケースがあります。
全て自分のペースで進める為、途中でサボってしまうとずるずると期間が過ぎてしまい、当初狙っていた求人も定員に達してしまった、なんてことにもなりかねません。
逆に自分を律することができ、スケジュールを逆算して活動できる方はこの限りではありません。
転職エージェントのメリット・デメリット
次に転職エージェントのメリット・デメリットです。
これは筆者の経験談を踏まえたものになっています。
まずはメリットからです。
企業とのマッチングとスケジューリングが楽
提出書類の添削、面接対策のサポート
選考フローをショートカットできたので転活をすぐに終えられた
メリット①:企業とのマッチングとスケジューリングが楽
まず1点目ですが、転職エージェントに希望の企業の条件を伝えると、その条件に沿った企業を見繕ってくれます。
私の場合、まずは15社ほどピックアップしてもらいました。
後はその中から気になる企業と優先順位を伝えるだけで、先方が全てスケジュール調整してくれるので、私は紹介された企業へ面接に行くだけでした。
この点は平日忙しい社会人にとっては大きなメリットと言えます。
メリット②:提出書類の添削、面接対策のサポート
次に2点目ですが、サポートについてはさすがはプロだなと感じることが多々ありました。
例えば、転職活動を始める前には自分の経歴を紹介する為に職務履歴書を書かなければならないのですが、この書類をあるべき姿を的確に添削してくれました。
また、面接対策についても「あの企業にはあなたのこういう強みをアピールした方がいい」とか、「この企業は○○の分野に力を入れているので、そこも押さえておいた方がいい」など、面接のアドバイスもしてくれました。
メリット③:選考フローをショートカットできたので転活をすぐに終えられる
最後は人によるかもしれないのですが、私の場合、現職のコンサルティングファームの選考は書類審査+適性検査と面接2回で終了しました。
しかも面接は同じ日に最終面接までしたので1日で終了しました。
この選考フローのショートカットにより、転活をわずか1ヶ月で終えることができました。
さて、次にデメリットです。
私はどちらかというとスムーズに転活を終えられた方なので、転職エージェントに対してそんなにデメリットを感じませんでしたが、強いていうなら以下2点です。
紹介された中にはよく分からない求人もあった
自分の意思をはっきり伝えないと振り回される
デメリット①:紹介された中にはよく分からない求人もあった
まず1点目のデメリットですが、紹介された求人をよくよく見てみてると、私の希望にそぐわない求人やちょっとこの企業ブラックじゃね?な求人もありました。
それはきっと決まりやすい求人を紹介することで、より多くの仲介料を得たいニーズが働いているがゆえかもしれません。
従って、紹介された求人を言われるがままとりあえず受けるのは危険ということは認識しておくべきです。
デメリット②:自分の意思をはっきり伝えないと振り回される
次に2点目のデメリットですが転職エージェントは、できれば短期間でより多くの求職者をさばきたいニーズがあります。
従って、矢継ぎ早に企業を紹介してきます。
私はこの彼らの仕事の早さが結果的に功を奏してくれたのですが、人によってはペースが早すぎるかもしれません。
そういった場合は自分の意思をはっきりと伝えることで、転職活動のペースを落としてもらうようにしましょう。
特に忙しい平日を縫って活動しているわけですから、たまにはマイペースで活動を進めたい時も出てくると思います。
企業クチコミサイトのメリット・デメリット
次に企業クチコミサイトのメリットです。
その企業に勤めていた人の生の声を見れる
求人数が多い
マイペースに転職活動を進められる
メリット①:その企業に勤めていた人の生の声を見れる
クチコミサイトの最大のウリはクチコミですね。
面接では聞けないような企業の雰囲気、年収、将来性、経営陣の経営スタイル、福利厚生、産休・育休制度の実態、選考フローなど、色々載ってるので参考になります。
メリット②:求人数が多い
基本的に転職サイトのクチコミ版なので、求人数は多いです。
メリット③:マイペースに転職活動を進められる
また、転職サイトと同様に気になった企業のクチコミに求人広告があれば、自分で応募し、選考に進むことができます。
このペースは自分次第なので、マイペースに転職活動を進められます。
次にデメリットです。
クチコミ全てを鵜呑みにしてはいけない
転職支援に乏しい
デメリット①:クチコミ全てを鵜呑みにしてはいけない
まず、これらのサービスを利用する上で気をつけたいことは全ての情報を鵜呑みにしてはいけないということです。
気軽で便利なサービスですが、クチコミの中にはフェイクの情報だったり、バイアスのかかった情報、さらには古い情報が混じっている可能性も十分ありえます。
ただ、事実に大きく反する情報もあまり無い印象ですので、情報リテラシーを高く持って利用すれば有益なサービスだなと思います。
デメリット②:転職支援に乏しい
企業のクチコミサイトは、あくまで転職サイトの側面が強いので、キャリア相談だったり、職務履歴書の添削だったり、面接対策だったりといった、転職支援には乏しいです。
手厚い転職支援を受けるには転職支援サービスを利用すべきだと思います。
転職支援コンサルティングサービスのメリット・デメリット
最後に転職支援コンサルティングサービスのメリット・デメリットです。
まずはメリットです。
自分でお金を払うので本気になれる
転職先企業とのミスマッチの可能性を非常に低くできる
転職支援の質が高い
メリット①:自分でお金を払うので本気になれる
最大のメリットは自分でお金を払うからこそ転職に対して本気になれることです。
何でもそうですが、お金を払ったものに対してはとにかく元を取ろうとしますよね。
また、私自身、このサービスは特に若くて自分のキャリアを何とか変えたい方が利用するのがいいと考えています。
人生100年と言われる時代だからこそ、早め早めに自分のキャリアについて本気に考えて実現することで、それだけ豊かな人生を歩む期間も増える為です。
メリット②:転職先企業とのミスマッチの可能性を非常に低くできる
メリットの2点目は転職先企業とのミスマッチを起こしづらいということです。
プロに寄り添ってもらいながら、本気で答えを出したキャリアプランですから、入社を決めた企業がそのプランを達成する為の手段になりうる可能性が非常に高いです。
メリット③:転職支援の質が高い
メリットの3点目はやはり転職支援の質の高さでしょう。
求職者からお金をとって運営しているわけですから、生半可な質ではないことは確かでネットの情報を見ていてもそれは伺うことができます。
今度リサーチして評判をまとめてみたいと思科。
次にデメリットです。
決して安くない料金
効果がない場合もある
デメリット①:決して安くない料金
最大のデメリットは何といっても料金でしょう。
各社のサイトで料金を見ていると、最低でも20万円以上からで利用可能なので、パッと見は高いです。
私も最初は安くはないなと思いました。
ただ、冷静に考えるともし転職を成功させることができれば、その先の障害年収は何百、何千万単位で変わる可能性も見出せるわけですから、長期的に見ると高くないとも思います。
特に生涯年収は早く転職成功させればさせるほど、その額も大きく変わってきますから、利用に迷ったらまずは無料のカウンセリングを受けるのがおすすめです。
デメリット②:効果がない場合もある
また、この手のサービスを利用したからといって絶対に転職を成功させられるわけではありません。
このことを念頭に置きつつ、各社の評判をリサーチしながら利用するサービスを選定するのがおすすめです。
まとめ
ということで、今回は転職支援サービスの種類及び、ビジネスモデルとそのメリット・デメリットをまとめてみました。
どのサービスもビジネスモデルの都合上、何らかの利害が発生することは念頭に置きつつ、自分の転職活動のスタイルとメリット・デメリットを比較しながら自分に合ったサービスを利用することをおすすめします。
なお、以下の記事で転活で役に立つサービスを紹介しているので、よろしければ参考にしてください。
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この記事が転職を考えている方にとって少しでも有益な情報になっていれば幸いです。