グループディスカッションの攻略方法を解説!コツは3つだけ!
こんにちは、爽です。皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
今回の記事では、特に新卒採用の選考で用いられる方法の一つであるグループディスカッション(以下、GD)の攻略方法を解説します。
転職活動でこの選考方法が用いられることはあまりないかもしれませんが、就活ではよく登場する選考方法です。
特に学生だとゼミやインターンの経験がない限り、一つのテーマに対してグループでガチで議論した上で、時間内に自分たちなりの答えを出して誰かにプレゼンテーションする、なんて機会は中々ないのではないでしょうか。
私は学生の頃、ゼミもガチなところではなかったですし、インターンも数社の経験はあるものの、インターンの中でGDをしたことは1回しかなかったです。
それゆえ、いざやってみると進め方が分からず、議論中に自分の価値を発揮することができないまま、GDが終了してしまったこともありました。
ただ、GDはコツさえ掴めればそんなに難しいものではないです。
ということで、この記事ではそんなGDの目的とGDを攻略する為のコツ、そしてGD中にやってはいけないことを解説していきます。
■この記事の対象読者
・GDに苦手意識を感じている方
・GDで選考に落ちてしまった方
それではどうぞ!
企業がGDを選考の方法として用いる3つの理由
本筋の前に少し余談かもしれませんが、そもそも企業がなぜGDを選考方法として採用しているかを考えてみました。
まず、就活におけるGDとは冒頭で記載した通り、
「一つのテーマに対してグループでガチで議論した上で、時間内に自分たちなりの答えを出して評価担当者にプレゼンテーションする」ことです。
で、企業はなぜこの選考方法を採用するのかというと、理由は大きく3つあると考えています。
理由①:あなたがミーティングでどのような価値を発揮するかを把握する為
この理由が1番大きいと思います。
社会人は社内のミーティングにおいても、クライアントとのミーティングにおいても、その場にいる以上は何らかの価値を生み出す必要があります。
特にコンサルティングファームだと、ミーティングで一言も喋らない人は次からお呼ばれされなくなることはザラにあります。
コンサルティングファームはクライアントから高いフィーを頂いていることもあり、ミーティングで何も喋らない人はそこにいても無駄なので、その時間を使って資料作成とか調査とか他の仕事をすべきだからです。
また、これは事業会社にも当てはまると思うのですが、新人のうちは議事録を取ることは当たり前で、議事録を取ってる間にも分からないなりに発言したり、質問をすることが求められます。
企業はミーティングの場で何も指示を与えなくても、何らかの価値を発揮してくれる人物を求めているのです。
理由②:論理的思考力を評価する為
議論が進むと以下のような問題が起こりがちです。
- 議論が発散する
- みんなが言いたい放題で議論が噛み合わない
- 議論に終わりが見えず、結論が中々出ない
こういった状況を打破できる力の一つが論理的思考力です。
論理的思考力を身につけることで、発散した議論を本筋に戻し、まとまらない意見を整理し、ミーティングの場で一つの結論を導く、といったようなことができるようになります。
私は論理的思考力をつける為の本を色々読んできましたが、個人的には以下の「コクヨの5ステップかんたんロジカルシンキング」という本がおすすめです。
コクヨの5ステップかんたんロジカルシンキング
下地 寛也 (著)
この本には、ロジカルコミュニケーションと、ロジカル問題解決という2つのテーマがイラスト付きで説明されています。
どちらも社会人になるにあたっては基礎中の基礎ですので、グループディスカッション対策の為にも是非読んでみるといいと思います。
なお、論理的思考力に自信がない方は、以下の記事で図入りで詳しく解説しているのでよろしければ参考にしてください。
理由③:協調性を評価する為
グループで一丸となって一つのテーマに対して結論を導く為には協調性も重要です。
一人一人が考えていることは当然、異なるので相手の意見を尊重することや、自分が否定された時もカッとならずに堪えて対応するというようないわゆる大人の対応をしながら議論を推進する力も求められます。
GDを攻略する3つのコツ
さて、ここから具体的にどうやってGDを攻略していけばいいかを解説していきます!
ちなみにこれは私が意識していたことなので、この方法を実践することで絶対に受かるわけではないことはご留意ください。
コツ①:ディスカッションの中で何らかの価値を発揮する
重々承知かとは思いますが、GDにおいてはその場にただ鎮座しているだけだと評価担当者はあなたを評価することはできません。
ですので、ワディスカッション中は何らかの役割を全うすることであなたの価値を発揮してください。
GDで全うする役割はあなたの得意な役割でいいと思っており、具体的には以下のようなものがあります。
役割①:ディスカッションを円滑に進めるファシリテーター
いわゆる、司会者です。この役割はGDの最初で決めることが多いと思います。
ファシリテーターの役割は「与えられたテーマに対して意見を集約しながら、グループ全員が納得する結論を導くことと、発言が少ない人に対して発言を促すこと」の2つです。
ファシリテーターを名乗り出ることで選考が通過しやすくなると聞いたことがありますが、個人的にもそう思います。
なぜなら、ファシリテーターは誰もやりたがらない役割ですし、ミーティングを本筋から逸れないようにコントロールする役割は社会人でも苦手な人がいるくらい高度だからです。
ただ、私は就活でファシリテーターを名乗り出たことはないですが、それでも選考を通過したことがありますので苦手なら他の役割を担うでも全然問題ないと思います。
役割②:グループの意見を書き留めておく書記
この役割もGDの最初で決めることが多いと思います。
役割としては何か発言があるたびに「発言者と意見をホワイトボード、または紙に書き留めておくこと」です。
ただ、書き留めておくことは誰にもできるので、議事を取っている間にも議論にも参加することと、議論が行き詰まった時に今まで出た意見をまとめて伝えることでグループに気づきを与えることも必要です。
役割③:時間を管理するタイムキーパー
この役割もGDの最初で決めることが多いと思います。
役割としてはその名の通り、「時間配分を決定し合意を取ることと、残り時間をグループにアナウンスすること」です。
個人的にはこのポジションが一番オイシイと思います。なぜなら明確な役割をゲットできる上に時間さえ注意していれば普通に議論に参加するだけですのでw
ただ腕時計を忘れるとこれにはなれません。
役割④:新しい視点を提供するアイデアマン
ここから下に記載する役割はGDでは明確に決めない役割だと思います。
新しい視点を提供するアイデアマンの役割は「議論が始まった直後や議論が煮詰まったとき等に次々と新しい切り口の視点を提供すること」です。この人がいることで議論がどんどん推進されていきます。
私はこの役割と下記の管制塔の役割を担うことが多かったです。
役割⑤:議論が脱線したときに軌道修正する管制塔
この役割は「議論が脱線したときに軌道修正すること」です。
この人がいることで議論を本筋に戻すことができます。
GDでちょっとよく分からない発言をしてくる人ってやっぱりたまにいるので、そんな人たちを論理的に説得することで抑え込む人とも言えます。
役割⑥:議論の後に内容を発表するプレゼンテーター
この役割は文字通りです。
大体、ファシリテーターが流れで担うことが多いですが、GDで思うような結果でなかった場合に一発逆転する為の役割でもありますw
実際、私は下手こいたGDにおいて、最後のプレゼンテーターを立候補することで何とか選考を通過できた経験があります。
コツ②:必要であれば議論の前にテーマに対して前提条件を置く
これ、意外と大事なスキルです。
例えば、「あるコンビニ企業の利益を向上させる施策を考える」がテーマだとした場合、この情報だけだと何となく議論が進みづらいと感じませんか?こういった場合は、議論の最初に前提として色々条件をくっつけていった方が議論を進めやすいです。
例えば、上記のテーマだと以下のような前提条件が考えられます。
- (Who)企業の想定はセブンイレブンで経営陣の立場になって考える
- (Where)市場は日本限定
- (What)使えるリソースに限りはない
- (How Long)利益を上げるために使える期間は1年の想定
この前提の置き方は5W1Hを使っていますが、こういったある考え方に対する枠組みのことをフレームワークと呼びます。
コツ③:フレームワークを知っておく
上記でも少し触れましたが、フレームワークを勉強し、それの活用をGDで提案すると議論を進める時にグループの思考がスッキリしますし、評価担当者からも一目置かれます。
フレームワークに関する書籍や情報は数多あり、私がこの記事で紹介している「コクヨの5ステップかんたんロジカルシンキング」にも掲載されていますが、例えば以下のようなものです。
5W1H
4P:Product(製品),Promotion(広告),Price(値段),Place(チャネル)
3C:Company(自社),Competitor(他者),Customer(市場)
PEST:Political(政治),Economical(経済),Social(社会),Technological(社会)
QCD:Quality(品質),Cost(費用),Delivery(納期)
売上=単価×個数
利益=売上-利益
フレームワークは本当に色々ありますが、知っていれば知っているほど選考も有利ですし、社会人になってもミーティングや資料作成などでずっと使える知識です。
GD中にやってはいけないこと
最後にGDを進める中でやってはいけないことにも触れておきます。
その場にいるだけ
人の意見を頭ごなしに否定する
話を脱線する
やってはいけないこと①:その場にいるだけ
これについてはこの記事の中盤でも触れていますが、GDではとにかく何か喋らないと評価担当が評価できないので、その場にいるだけというのは絶対にNGです。
というかこれをやると受からないと思います。
やってはいけないこと②:人の意見を頭ごなしに否定する
これもNGです。
他者の意見は全て何らかの価値があるものです。
それに対して真っ向から否定してしまうと場の空気が悪くなりますし、否定された人は何も喋れなくなってしまいます。ただ、こういうことする人って社会人でもたくさんいるんですよね。。
やってはいけないこと③:話を脱線する
これもダメです。
これをやられると今まで何話してたんだっけ?と場が混乱し、収集をつけるのに時間がかかります。
GDの時間はギリギリに設定されているはずなので、貴重な時間を無駄にしない為にも本筋とは関係のない話をして議論を脱線させる行為はやめましょう。
ただ、議論に新しい切り口を提供するのはOKです。
まとめ
ということで、GDの目的とGDを攻略する為のコツ、そしてGDでやってはいけないことを紹介しました。
GDは慣れさえしてしまえば通過は難しくない選考なので、この機会にGDを得意分野に変えて内定獲得に一歩近づきましょう!
なお、以下の記事で就活生の方にとって役に立つサービスを紹介しているので、こちらも是非ご覧ください。