転職活動者向け!面接の流れと対策方法を徹底解説!オンライン対応済

2023-07-13

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こんにちは、爽です。皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

転職活動をする中で必ず登場する選考方法といえば面接ですよね。
社会人の方は既に学生時代に経験済みとは思いますが、いざ受ける前に「そういえばどんな感じの流れで面接って進むんだっけ・・・」と流れを忘れてしまった方もいるかもしれません。

今回はそんな方に向けて面接の流れをメインに解説していきます!
また、後半では面接に何となく自信が持てない方向けに、面接の対策方法も解説しており、結構濃い内容になっているので、乞うご期待ください。
また、面接もオンラインが主流となってきつつあるので、オフラインはもちろん、オンラインでのマナーについてもまとめてみました。

■この記事の対象読者
・今一度、面接の流れを思い出したい転職活動をしている方
・面接の対策法を知りたい転職活動者の方

それではどうぞ!

面接の目的

coffee

と、いきなり本題の前に余談チックになりますが、まずは面接の目的から改めて考えたいと思います。
ただ、転職活動をしている方にとっては今更な話題なのでここはサラッといきます。
ご参考まで。

採用側の目的

採用側が面接をする目的は大きく3つあります。

採用側の目的

書類からは知ることができないあなたの本質を得る為

入社の熱意を知る為

コミュニケーション能力を見る為

目的①:書類からは知ることができないあなたの本質を知る為

これが1番大きい目的です。

スペースの都合上もあり、書類だけではあなたを知ることができないので、面接で書類からは知ることができないあなたの本質を知ろうとします。
そして、書類の情報と面接で得たあなたの本質を並べることで、あなたが自社に相応しい人材であるかを判断します。

目的②:入社の熱意を知る為

面接の目的の2つ目は入社の熱意を知る為です。

正直、書類上で「貴社を志望しています!」と書くのは簡単です。
採用側も当然それは把握しているので、本当にあなたに入社の熱意があるかどうかを面接の質問を通して判断します。

目的③:コミュニケーション能力を見る為

最後の目的は、コミュニケーション能力を見る為です。

コミュニケーション能力は非常に意味する範囲が広いですが、面接では主に「聞かれた質問に対して端的、かつ論理的に答えることができるか」を見られていると考えてください。
また、あなたとのコミュニケーションを通して、あなたが社風に馴染む人材であるかも判断しています。

求職者側の目的

続いて求職者が面接をする目的ですが、これは大きく2つあると考えます。

求職者側の目的

入社後のミスマッチを防ぐ為

社風が自分に馴染むかどうかを見極める為

目的①:入社後のミスマッチを防ぐ為

求職者はこの目的が1番大きいです。

転職活動でも企業のホームページや説明会、OB・OG訪問を通して、その企業を研究していく訳ですが、面接が進む中でも人事担当または現場社員、マネージャー、役員と様々なポジションの人に会うことができ、これも企業研究の一環です。そして、この企業研究こそ、まさに入社後のミスマッチを防ぐ目的で行います。
その選考の過程で出会う様々なポジションの人に面接で逆質問をすることで、あなたが不安に思ってること・もしくは入社前の疑問点を解消してくれるので、面接そのものも入社後のミスマッチを防ぐステップと表現することができます。

目的②:社風が自分に馴染むかどうかを見極める為

2点目の目的は1点目とやや重複しますが、志望企業の社風を実感する場としても面接は有用です。

ご存知と思いますが、企業によって社風は本当に様々なので、企業ごとに異なる雰囲気を掴む目的としても、求職者は面接をする必要があると考えます。

面接の流れ

では実際に面接はどのような流れで進んでいくかを解説していきます。
面接の流れは大きく以下の7つのステップから成ります。

面接の流れ

入室・挨拶

自己紹介(またはプラスで自己PR1分程度)

転職理由に関する質問

志望理由に関する質問

書類の各項目について個別の質問

逆質問

退室

では順番に解説していきます。

ステップ①:入室・挨拶

まず最初のステップは入室と挨拶です。
これはオフライン面接とオンライン面接とでお作法が異なるので、分けて解説します。

オフライン面接の場合

オフライン面接の場合のポイントは以下5点です。

オフライン面接の場合のポイント

ドアノックは3回

「どうぞ」と言われたら「失礼します!」を元気な声で言いながら入室する

ドアを閉めるときは音を立てないように注意する

席の横に立ち、最初の挨拶と一礼をする

「どうぞお座りください」と言われたら座る

この辺は社会人の方にとっては、当たり前のことばかりなのでポイントをまとめるにとどめます。

オンライン面接の場合

続いてオンライン面接でのポイントですが、こちらもポイントは5点です。
こちらは解説が必要だと思うので詳しく解説します。

オンライン面接の場合のポイント

パソコンかタブレットを用意する

服装はスーツが無難

場所に気をつける

10分前にはログインしておき、5分前になったら入室する

カメラ目線で「本日はよろしくお願いします!」と爽やかに挨拶する

パソコンかタブレットを用意する

まず、大前提ですがオンラインの場合はパソコンかタブレットを使って面接に臨んだ方が良いです。
スマホでもこなせないことはないですが、画面が小さい、通信容量の不足の可能性、アプリの操作性がパソコンと異なることがあることから不利と言えます。
どうしてもスマホがいい方はスタンドで固定するなど、画面が揺れないような工夫も必要です。

服装はスーツが無難

次に服装についてはスーツが無難です。
オフィスカジュアルでも問題ない場合もありますが、服装の指定がないならスーツで臨みましょう。

場所に気をつける

そして、面接をする場所も重要です。
ベストは自宅ですが、家族と同居している場合は、その時間帯は配慮してもらう段取りをしておきましょう。
また、外の場合は貸会議室などの個室でするのが無難です。
ただし、公共性が高い喫茶店や飲食店など、お互い集中できない環境で面接を受けることは絶対に避けるべきです。

10分前にはログインしておき、5分前になったら入室する

全ての準備が整ったら10分前までにWeb会議システムを立ち上げてログインしておきましょう。
そして5分前になったら入室しましょう。
例えばTeamsなら既に相手が入室している場合は、接続が許可されて入室できるはずです。

カメラ目線で「本日はよろしくお願いします!」と爽やかに挨拶する

最後に時間になったら、カメラ目線で「本日はよろしくお願いします!」と座ったまま挨拶しましょう。
オンラインでもオフラインでも第一印象の重要性は変わらないので、ここもビシッと決めたいですね。

ステップ②:自己紹介

次は自己紹介です。
これはオフラインもオンラインも特にお作法には変わりはありません。

自己紹介は長くても3分に収める

自己紹介については履歴書に書いてあるような、あなたの基本的なプロフィールと現在はどんなことをしているのかを簡単に述べるにとどめます。
長くても3分程度が良くて、これ以上長いと多分飽きられます。
また、もし入室・挨拶時に失敗があった場合はここで挽回したいところなので、ここは爽やかに決めましょう。

自己PRを準備しておく

また、自己紹介の後にプラスで自己PRを1分程度求められることもあります。
このパターンは非常に多いので、数ある自己PRの中から、その企業で発表するネタを事前に決めておいた方がいいと思います。

自己PRで重要なことは、自己PRではあなたの長所を述べるだけでなく、その長所をどのように貴社で活かせるかまでを述べるということです。
なお、自己PRの作り方は以下の記事で紹介しているので、よろしければ参考にしてください。

ステップ③:転職理由に関する質問

次は転職理由です。求職者でしたらこの質問は必ずされます。
転職理由で重要なことは以下2点です。

転職理由で重要なこと

悪口大会にならないようにする

転職後の自分のビジョンを明確に持つ

後ろ向きではなく前向きさと熱意をアピールする

悪口大会にならないようにする

まず、当たり前ですが転職理由を説明するにあたっては、悪口大会にならないようにしましょう。
転職というものは、ほとんどの場合で現職に関して何らかのネガティブ要素を感じている為にすることが多いです。
それは面接官も百も承知ですが、面接はあなたの悪口を聞く場ではないので、言い過ぎには注意しましょう。
もし悪口を言うなら自分がその状況をどう打開しようとしたか、何らかのエピソードを持って述べた方がいいと思います。

転職後の自分のビジョンを明確に持つ

また、転職理由は自分のビジョンとリンクして説明できればより良いです。
例えば私だったら、人工知能とITについて極めて行きたいと考えているので、「より多くのデータ分析プロジェクトを経験してデータサイエンスの第一人者になりたい」とか、「人工知能導入プロジェクトを通じて、日本企業のDX推進に貢献したい」とかになります。
この流れで貴社なら上記のことが実現できるので志望しますと、具体例を持って自然な流れで説明できればベストです。

後ろ向きではなく前向きさと熱意をアピールする

最後は転職に対して前向きな姿勢と熱意を持つということです。
特に若手の転職だと職歴が短いこともあり、転職理由が甘いと面接官から厳しいツッコミが入りかねません。
ただ、そんな場合も転職はあなたが決めた道なのですから、相手の意見も尊重しつつ、あなたの転職への前向きな姿勢と熱意を自信を持って伝えましょう。
人の転職理由に正解・不正解というものはないので、もし相手に響かないようでしたら、残念ながらその企業とは縁がなかったと割り切ることも重要です。

ステップ④:志望理由に関する質問

次は志望理由です。これも必ず聞かれます。
志望理由で重要なことは以下2点です。

志望理由で重要なこと

その業界の中でも貴社を志望する理由をあなたの強みと志向で裏付けしながら論理的に説明する

あなたの強みと志向からあなたがその企業で成し遂げたいことを語る

その業界の中でも貴社を志望する理由をあなたの強みと志向で裏付けしながら論理的に説明

前者については、業界を志望する理由とその中でも貴社を志望する理由をあなたのエピソードで裏付けしながら説明するということです。
これは案外できている人が多いと思っていて、私でも意識できていたことなので、言わずもがなだと思いますが念のため。
例えば、私だったら生保業界の日本生命を志望する理由は私の「信頼関係を構築する強み」とリーディングカンパニーならではの「自己成長の機会の多さ」という観点から説明します。
詳しくは以下の記事で志望理由について、作り方を説明しているのでよろしければ参考にしてください。

あなたの強みと志向からあなたがその企業で成し遂げたいことを語る

むしろここで私が強調しておきたいことは2点目の、あなたの強みと志向からあなたがその企業で成し遂げたいことを語って欲しいという点です。

その企業で本当に働きたいのであれば入社後はどのような目標を持って働き、何を成し遂げたいのかという鮮明な将来像を語れるはずです。
特に役員レベルにもなると、あなたが入社後にどのような活躍をしてくれるかという観点を持って評価をするので、その期待に応えるために将来像を語れることは重要です。
逆にこれが語れないと志望度は低いと見なされ、最終面接でも落とされることは珍しくないので本当に注意して欲しいです。
成し遂げたいことのネタは良くて、その企業の類似サービスを更に発展させたいとか、その企業がまだ持っていないサービスを自分が開発を主導したいとか、切り口はたくさんあります。

ステップ⑤:書類の各項目について個別の質問

自己紹介と志望理由という2大質問が終わったら、次は書類の各項目について個別の質問です。
ここで重要なことは以下3点です。

書類の各項目について個別の質問で重要なこと

面接の前に想定される質問と答えを考えておく

答えられない質問が来たら、後日回答する

とんち系の質問については、論理的思考力を使って回答する

面接の前に想定される質問と答えを考えておく

まず1点目に重要なこととしては、面接の前にコピーしておいた応募書類、もしくはファイルを確認し、想定される質問とその答えを考えておくことです。
面接官はあなたの行動の特性と論理的思考力を知る為に「どのように(How)」と「なぜ(Why)」の質問を多用してきます。
従って、あなたも面接の前に応募書類を確認しながら、興味を持たれそうな記述については、「どのように(How)」と「なぜ(Why)」を自問し、その答えを自答するようにしましょう。

答えられない質問が来たら、後日回答する

また、どうしても即答できないような質問も中にはあると思います。
その場合は、「今すぐに回答が思いつかないので、後日メールで回答させてください。」と回答しましょう。
ビジネスでもこういった場面は想定され、こういった場面で適当な回答をしてしまうと、後々重要な問題に発展しかねません。
面接も同じで、即答できないのであれば回答を保留にしておき、後日回答するという選択が最も正しいです。

とんち系の質問については、論理的思考力を使って回答する

最後に重要なことは、例えば「当社の利益を倍増させるにはどうすれば良いかアイディアがあったら教えてください。」的なとんち系の質問です。
こういった類の質問には正解はなく、あなたの論理的思考力が問われています。
これに関する回答がノーアイディアだと少し印象が悪いので、あなたなりの考えを道筋を立てて論理的に回答するようにしましょう。
論理的思考力については、以下の記事で詳しく書いています。

ステップ⑥:逆質問

面接官の質問が全て終わったら、次は面接官への逆質問タイムです。
この逆質問はしないと、当社に興味がないと見なされるので必ずするようにしましょう。
どんな質問をするかは、例えば以下のような感じで面接官のポジションによって変えるといいと思います。

逆質問の相手と質問項目

人事・現場社員:社風系の質問と自己啓発系の質問

管理職:社風系の質問とマネジメント系の質問

役員:企業の経営戦略系の質問

逆に企業のホームページに載っているような福利厚生系の質問とか、残業系の質問、配属系の質問などは面接の場で聞くことではないので避けた方がいいです。

ステップ⑦:退室

面接が全て終わったら退室です。
これはオフラインもオンラインとでそれぞれお作法が違います。

オフライン面接の場合

オフライン面接の場合のポイントは以下3点です。

オフライン面接の場合のポイント

椅子から立ってお礼の言葉を述べた後にお辞儀する

ドアの前で「それでは失礼いたします!」と言って退室する

ドアを静かに閉める

何よりも忙しい業務の合間を縫って、面接をしてくれたことに関して深い感謝の気持ちを持った上で、上記を実践すれば良いです。
気をつけるのは最後、気が抜けてドアをバタンと閉めてしまわないようにすることくらいですかね。

オンライン面接の場合

オフライン面接の場合のポイントは以下2点です。

オンライン面接の場合のポイント

お礼の言葉を述べた後、採用側が切ったことを確認して退室する

向こうがなかなか切らない場合は、「それでは失礼いたします!」と言って退室する

面接官がなかなか切らない場合はちょっと厄介ですが、「それでは失礼いたします!」と一言添えて退室すれば問題ありません。

面接でやってはいけないこと

さて、ここまでで面接の流れを見てきましたが、面接の場でやってはいけないことも当然あるので、ここでご紹介します。

面接でやってはいけないこと

ビジネスマナーに逸脱する行為

だらだらしゃべる/論理破綻

ネガティブ発言

NG行為①:ビジネスマナーに逸脱する行為

これ、当たり前なんですけどやってしまう人は意外といる印象です。
遅刻するのはもちろんNGですし、あくびもダメなので前日はよく寝てから面接に臨みましょう。
また、オンライン面接といえども飲み物を飲んだり、何か食べる行為も当然NGです。

面接はあくまでビジネスの場なので、常識と照らし合わせた結果、ダメと判断できるようなことは控えましょう。

NG行為②:だらだらしゃべる/論理破綻

これをやってしまう人も意外と多いです。

話好きの方は最初に結論は言うものの、あれもこれもと枝葉の部分を聞いてもいないのに自分語りする傾向があり、話してるうちに論理が破綻して何話してるんだっけ?ってなることもよくあります。
従って、面接の場ではだらだらしゃべる癖をグッと堪えて、聞かれた質問に対して要点とそれを支える理由を端的に話すようにしてください。

NG行為③:ネガティブ発言

これはやりすぎはよくないです。

途中でも書きましたが、転職理由にはある程度のネガティブ要素を含むものなので、ある程度の消極的な発言は仕方ないですが、言い過ぎはよくないです。
転職理由で現職のネガティブ要素を語るなら、それに対して自分がとった行動を語った方が良いと思います。
もし、何も行動を取っていないのに悪口ばかり言うのなら、それはただの愚痴になってしまいます。

志望企業の面接の対策方法

最後に志望企業の面接の対策方法を紹介します。

対策法①:クチコミサイトで志望企業の質問をリサーチする

これはもはやほとんどの求職者が実践しているであろう、王道の対策だと思います。

具体的には、転職者の方だったら【転職会議】や【Open Work】でネット上で志望企業の選考フローや面接での質問をリサーチします。
ネットの情報なので、鵜呑みにしてはいけませんが、事実に大きく反する情報もあまり無い印象ですので、情報リテラシーを高く持って利用すれば有益な手段です。

対策法②:エージェントを利用する

2点目は転職エージェントを利用する方法です。
エージェントとは一言で言うと、一言で「求職者の代理人」と表現することができ、求職者が納得のいく結果が得られるまで就職活動をサポートをすることを生業としている業者です。
そして、エージェントは希望すれば、面接の対策と面接の練習を受験する企業ごとにサポートしてくれます。

エージェントについては以下の記事で求職者の方に向けて詳細を書いているので、よろしければ参考にしてください。

まとめ

ということで、今回は面接の流れと面接の対策方法まで紹介しました。
まずはこの記事を読んでいただき、なんとなく面接の流れを掴んで頂いたら、記事内で紹介した対策方法に沿って、対策を進めることがおすすめです。

この記事が面接に関して悩みを抱えている求職者の方にとって、少しでも有益な情報になっていれば幸いです