就職エージェントと就職サイトの違いとメリット・デメリット比較

2023-07-20

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こんにちは、爽です。皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

この記事では、就職活動を開始する際に利用を検討するサービスのうちの一つである、就職エージェントについて解説します。
この就職エージェント、就活生の方からしたら「一般的な就活サイトとのそもそもの違い」だったり、「使用上のメリット/デメリット」だったり、「利用料無料って書いてあるけど本当かどうか怪しい・・・」だったり色々疑問がおありかと思います。
今回はそんな疑問に答えていく記事となっています!

■この記事の対象読者
・就職活動を始めたいが、どんなサービスを使えばいいか迷っている方
・就職エージェントの利用に興味がある方

・就活をうまく進められていない方

それではどうぞ!

就職エージェントとは

エージェントという言葉が「代理人」を意味するように、就職エージェントとは一言で「就活生の代理人」と表現することができ、就活生が納得のいく結果が得られるまで就職活動をサポートをすることが仕事です。

具体的に就職エージェントは就活生に対して、就職活動の開始から最後まで以下のようなサポートを提供します。

就職エージェントのサポート内容

就職活動の進め方の指南と相談

企業とのマッチング

ESの添削、面接対策のサポート

企業の人事に就活生のことをアピール

選考の日程調整

このように就職エージェントは就活生のサポートのみならず、企業との間に立って、人事に就活生のことをアピールしてくれたり、選考の日程調整をしてくれたりと、まさに代理人のような働きをしてくれるのです。
また、就職エージェントが紹介してくれた企業を受けると選考フローをショットカットできることもあります。

就職エージェントが無料の理由

ではなぜ、このような至れり尽くせりな就職エージェントからのサービスをほとんどの場合、無料で利用できるのでしょうか。

就職エージェントは企業からの成功報酬で成立している為、無料

それは、就職エージェントのビジネスが企業からの成功報酬で成り立っているからです。
具体的にどういうことかというと、就職エージェントは担当の就活生が紹介先企業への入社を無事に果たした場合に初めて、紹介先の企業から人材の仲介料として報酬を受け取ることができます。
従って、就職エージェントは企業からの報酬で経営を成り立たせている為、ほとんどの場合で利用が無料です。

なお、ほとんどの場合としているのは、世に存在する全ての就職エージェントが無料だと断言できない為です。
ただし、私の経験上、有料の就職エージェントは見たことがないので、おそらく全て無料のはずです。
念の為、利用の前に規約を読むことをお勧めしますが、私がこのブログで紹介している就職エージェントは全て利用無料です。

就職サイトとの違い

就職エージェントとはなんぞや的なところが分かったところで、具体的な就職サイトとの違いについて説明します。
ここでいう就職サイトとは、リクナビマイナビなどの就活ポータルサイトと捉えて頂いて差し支えないです。

■就職エージェントと就職サイトの違い

比較項目/サービス名就職エージェント就職サイト
就職活動のサポート手厚いサポート一部可能
キャリア相談できるできない
企業の探し方エージェント任せ自分で収集する
求人数就職サイトにはない独自案件が多い多数
気楽さエージェントと相談マイペース
就職活動期間基本的には早く終わる自分次第

以下で軽く各項目について触れます。

違い①:就職活動のサポート

まず、就職エージェントの大きなウリは就職活動のサポート力です。

就職サイトには自己診断ツールなどはありますが、ESの作成や企業への応募は全て自分でする必要があります。
対して、就職エージェントは就職活動にまつわるあらゆることを全面的にサポートしてくれます。本当になんでも手伝ってくれます。

違い②:キャリア相談

就職エージェントを使うことで、プロにキャリアの相談をすることができます。
就活の時は悩みが尽きないものですが、キャリアの相談を持ちかけることで、プロの視点で就活の道筋を指し示してくれます。

就職サイトを使う場合、こういった悩みも全て自分で解決する必要があります。

違い③:企業の探し方

就職サイトは自分で条件を絞って求人を検索します。

一方、就職エージェントは面談の時に就職の条件さえ伝えていれば、あなたの条件に合った企業を勝手にピックアップしてくれます。
忙しい社会人にとっては、志望企業を絞り込む作業さえ手間ですが、就職エージェントならその手間が省けます。

違い④:求人数

求人数は圧倒的に就職サイトの方が多いです。

一方、就職エージェントは求人数は就職サイトに劣りますが、就職サイトに載っていない独自の案件を多数持っています。

違い⑤:気楽さ

これは個人差があると思いますが、就職エージェントは短期間でより多くの就活生をさばいて、企業からより多くの報酬を得たいので、どうしても急かしてきがちです。
面接が落ちたと分かったらすぐ次の求人を紹介、みたいな。

その点、就職サイトは全て自己管理なのでマイペースに就職活動を進められます。

違い⑥:就職活動期間

これも個人差があるかもしれませんが、個人的には就職エージェントを利用した方が早く終わると思います。
何故なら就職エージェントは就活生がある企業の面接に落ちたと分かったら、即座に次の企業を紹介、スケジュール調整してくれるので、次から次へと受験できるからです。

ただ、もちろん就職サイトを使っても短期期間で内定獲得できる人は当然いるので、この項目は個人的な見解と捉えてください。

就職エージェントの利用の流れ

次に就職エージェントサービスの利用の流れですが、基本的には以下の5STEPです。

就職エージェントの利用の流れ

会員登録

エージェントと面談

求人紹介・選定

応募・面接

内々定・入社手続き

以下で簡単に各項目について触れていきます。

①:会員登録

まずは就職エージェントへ会員登録が必要です。基本的にどの就職エージェントも会員登録は無料ですし、その後のサービスの利用も無料だと思います。
というか就職エージェントで有料のところを見たことがないです。

②:エージェントと面談

会員登録が済んだら次はエージェントと面談してキャリア相談と求人の条件の詰めなどをしていきます。
今はオンラインで面談をしてくれるところも多いみたいです。

③:求人紹介・選定

エージェントと面談が済んだら次は求人を紹介してもらい、その中から受ける企業をピックアップし、優先度をつけます。

④:応募・面接

あとは付けた応募の優先度に応じてスケジューリングをしてもらい、書類が通ったら面接を受けに行きます。
なお、この段階でESの添削だったり、面接対策だったり、幅広く就活のサポートもしてくれます。
内々定が出るまでは③と④の繰り返しです。

⑤:内々定・入社手続き

無事に内々定が出たら、エージェントのサポートのもと内定の承諾と入社手続きを完了させます。

就職エージェントのメリット・デメリット

次に就職エージェントの客観的なメリットとデメリットを列挙してみたいと思います。
まずはメリットです。

就職エージェントのメリット

企業とのマッチングとスケジューリングが楽

ESの添削、面接対策のサポート

選考フローをショートカットできる可能性がある

メリット①:企業とのマッチングとスケジューリングが楽

まず1点目ですが、先ほども触れた通り、就職エージェントと面談を行う中で自分の希望の条件を伝えると、その条件に沿った企業を見繕ってくれます。
後はその中から気になる企業と優先順位を伝えるだけで、先方が全てスケジュール調整てくれます。
この点は学業や他社の選考でも忙しい就活生にとっては大きなメリットと言えます。

メリット②:ESの添削、面接対策のサポート

次に2点目ですが、年間何百、何千人もの就活生を相手にしているので、サポート力についてはプロです。
例えば、就職活動を始める前には自己分析と業界研究・企業研究をした上でESを書かなければなりませんが、エージェントに見せることで、これをあるべき姿に添削してくれます。
また、面接対策についても「あの企業にはあなたのこういう強みをアピールした方がいい」とか、「この企業は○○の分野に力を入れているので、そこも押さえておいた方がいい」など、面接のアドバイスをくれますし、お願いすれば面接の練習相手にもなってくれます。

特に今はコロナ禍で就活をしていても孤独に感じることが多いと思いますが、キャリアサポートのプロが就活を手伝ってくれれば心強いですよね。

メリット③:選考フローをショートカットできる可能性がある

最後は人によるかもしれないのですが、選考エージェントは言葉を選ばずに言うと、どんな手を使ってでも担当就活生を企業に入社させたいので、人事に就活生を猛烈アピールします。
従って、例えば書類選考なしで面接に進めたり、人事面接はスキップしていきなり現場社員との面接に進めたりと、選考フローをショートカットできる可能性があります。

選考フローが短くなるということは、それだけ内々定を獲得しやすさにつながるので、これも大きなメリットですね。

さて、次にデメリットを列挙します。

就職エージェントのデメリット

紹介される求人の中にはよく分からない求人もある

自分の意思をはっきり伝えないと振り回される

デメリット①:紹介される求人の中にはよく分からない求人もある

まず1点目のデメリットですが、紹介された求人をよくよく見てみてると、希望にそぐわない求人やちょっとこの企業ブラックじゃね?な求人も混じってる可能性があります。

とはいえ彼らも人ですので、常にあなたの希望にミートした求人を紹介できるわけではないですし、ブラックっぽい企業を見抜けないこともあると思います。
従って、紹介された求人を言われるがままとりあえず受けるのは危険ということは認識しておくべきです。

デメリット②:自分の意思をはっきり伝えないと振り回される

次に2点目ですが、途中でも触れたように就職エージェントは、できれば短期間でより多くの就活生をさばきたいニーズがあります。
従って、矢継ぎ早に企業を紹介してきます。

そういった場合は自分の意思をはっきりと伝えることで、企業紹介のペースを落としてもらうようにしましょう。
学業や他社の選考でも忙しい日々を送っているわけですから、たまにはマイペースで就活を進めたい時もありますよね。

就職エージェント利用に向いている方と向いていない方

上記までを踏まえて、就職エージェントの利用にどんな方が向いているかあるいは向いていないかもご紹介します。

就職エージェント利用に向いている方

就職エージェントを利用するのに向いている方は、基本的には「1人で就活を進めるのが不安な方」、「企業選びの軸が定まっていない方」などが該当します。
また、エージェントはとにかく次々と企業を紹介してくれるので、早く就職活動を終わらせたい方にも向いています。

就職エージェントの利用に向いている方

1人で就活を進めるのが不安な方

どのような企業が自分に合っているか分からない方

ESの添削サービスを受けたい方、面接練習したい方

就職活動を終わらせたい方

就職エージェント利用に向いていない方

逆に向いていない方は、「自分で全部やってみたい方」、「自分のペースで就職活動を進めたい方」が該当します。

就職エージェントの利用に向いていない方

自分で全部やってみたい方

自分のペースで就職活動を進めたい方

まとめ

ということで、今回は就職エージェントのことが気になっている方や就活がうまくいっていない方向けにその就職エージェントについてご紹介しました。
私が学生時代の頃はこのようなサービスはなかったので、もし学生だったらぜひ使ってみたいと思うサービスのうちの一つです。
ただ、自分を強く持っていないと、エージェントのペースになってしまうこともあるので、そこだけは注意した上で利用するようにしてください。

なお、以下の記事で転活で役に立つサービスを就職エージェントも含めて紹介しているので、よろしければ参考にしてください。

この記事が就活を進めている方にとって少しでも有益な情報になっていれば幸いです。